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ちくま文庫

金色青春譜

——獅子文六初期小説集

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43708-2

Cコード

0193

整理番号

-39-15

2020/12/10

判型

文庫判

ページ数

432

解説

内容紹介

新劇界隈では名を知られるようになり、雑誌などでの執筆活動も増えた中で、当時人気青年誌だった「新青年」で初めての長編小説となった「金色青春譜」で昨夏デビューを果たす。その後、「新青年」に残した初期(「悦ちゃん」発表前)の長編、中編を集めた小説集。
表題作「金色青春譜」は、避暑地鎌倉を舞台に就職できない大学生、彼らの友人の高利貸し、彼に一目ぼれする大富豪夫人の間のお金と恋をめぐるドタバタ劇。「金色夜叉」を下敷きに「大学は出たけれど」の不況の世相と成金の金券主義をからめた洒落た風俗小説。

著作者プロフィール

獅子文六

( しし・ぶんろく )

1893─1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名・岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇理論を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。庶民生活の日常をとらえウィットとユーモアに富んだ小説は人気を博し、昭和を代表する作家となる。『コーヒーと恋愛』『悦ちゃん』『娘と私』など長編小説の他、『獅子文六短篇集』〈モダンガール篇〉〈モダンボーイ篇〉もある(ちくま文庫)。『娘と私』はNHK連続テレビ小説の1作目となる。『ちんちん電車』『食味歳時記』などエッセイも多く残した。日本芸術院賞受賞、文化勲章受章。

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