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ちくま文庫

新版 いっぱしの女

時を経てなお生きる言葉のひとつひとつが、呼吸を楽にしてくれる――。大人気小説家・氷室冴子の名作エッセイ、待望の復刊! 解説 町田そのこ

定価

770

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43755-6

Cコード

0195

整理番号

-8-2

2021/07/08

判型

文庫判

ページ数

224

解説

内容紹介

あなた、やっぱり処女なんでしょ──。「少女小説家」は嘲笑された。『なんて素敵にジャパネスク』『クララ白書』ほかベストセラーを多数送り出し、セクハラという言葉が世間に登場し始めた頃、「いっぱし」の年齢・三十歳を越えた著者。女としてただ社会に在るだけで四方八方から襲い来る違和感を、まっすぐに、そして鮮やかに描いた不朽のエッセイが満を持して復刊! 解説 町田そのこ

目次

いっぱしの女の“夢の家”(バーブラとミドラー
夢の家で暮らすために
詠嘆なんて大嫌い
とてもすばらしかった旅行について
一番とおい他人について)
いっぱしの女のため息(一万二千日めの憂鬱
俗物あり
さようなら女の子
レズについて
〈妹の力〉と〈女の大義〉)
いっぱしの女から男たちへ(なるほど
年表をめくる意味について
ブラキストン線について
シュプレヒコールの歌
それは決して『ミザリー』ではない)
いっぱしの女の生きる時代(愕然の日々
ありふれた日の夜と昼について
羅生門をめぐる連想
やっぱり評論もよみたい)
対談 いっぱしの女大いに語る―高泉淳子+氷室冴子

著作者プロフィール

氷室冴子

( ひむろ・さえこ )

1957年生まれ。北海道岩見沢市出身。1977 年「さよならアルルカン」で第 10 回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。著作に『なんて素敵にジャパネスク』『クララ白書』『海がきこえる』などが多数。 2008 年逝去。

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