長谷川眞理子
( はせがわ・まりこ )長谷川 眞理子(はせがわ・まりこ):1952年東京生まれ。人類学者。総合研究大学院大学学長・教授、放送大学客員教授。専門は行動生態学、自然人類学。野生のチンパンジー、イギリスのダマジカ、野生ヒツジ、スリランカのクジャクなどの研究を重ねつつ、人間の進化と適応の研究も行っている。主な著書に、『クジャクの雄はなぜ美しい?』(紀伊國屋書店)、『進化とは何だろうか?』(岩波ジュニア新書)、『ダーウィンの足跡を訪ねて』(集英社)がある。
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性はなぜ誕生したか――性というややこしいものがなぜ出現したのかという根本的な問題は、いまだに現代生物学の謎の1つに数えられています。また生物の世界には、性はあっても雄と雌にわかれていないものや、性転換するものなど、奇妙なものが数々あります。そして、いったん雄と雌にわかれたあとは、雄と雌は、決してどんなときも仲良く手に手を取って協力して生きていくものとはならなくなりました。……本書では、どのようないきさつで性というものがこの地球上に現れ、それが出現したあとには、雄と雌の間にどのような相互交渉が持たれるようになったのか、現代の進化生物学のエッセンスを紹介します。
性の起源―現代生物学の大きな謎
生き物たちの奇妙な性
性決定の機構
クジャクの羽とシカの角
雄と雌と子ども―永遠の三角関係
誰が子の世話をするのか
雌をめぐる競争
雌はどんな雄を選ぶか
雌雄から男女へ
ヒトの婚姻システム
そしてわれわれはどう選ぶべきか
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