俵浩三
( たわら・ひろみ )俵 浩三(たわら・ひろみ):1930年東京生まれ、千葉大学園芸学部卒業。景観学者、林学者。厚生省国立公園部、北海道林務部、北海道生活環境部に勤務したのち、専修大学北海道短期大学教授、北海道自然保護協会理事、専修大学北海道短期大学名誉教授等を務めた。2020年没。
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内容の中心となるのは、2023年春のNHK朝ドラ主人公・牧野富太郎とその仕事について。日本に植物図鑑を広めた在野の天才博士として有名な牧野氏だが、輝かしい偉業の裏で、今はすっかり世間に忘れ去られた村越三千男という男を研究者としてライバル視していたのでは……?という俵氏オリジナルの疑問を、当時市場に流通していた図鑑の前書きや図版の用い方等々から解き明かす。
序章 牧野植物図鑑との出会い
第1章 牧野富太郎の人間像―型にはまらぬ破調の美(「博物図」に見入った子供時代
近代植物学の夜明け時に頭角を現す
個性的で話題の多い私生活
牧野富太郎の業績)
第2章 牧野植物図鑑の謎を追う(第一の謎 牧野富太郎と村越三千男の間に何があったのか―『日本植物図鑑』と『大植物図鑑』の出版競争
第二の謎 植物図鑑は牧野富太郎の発明品か―植物図鑑のルーツを探る
第三の謎 なぜ明治四〇年ころに多くの植物図鑑が現れたのか―理科の教科書は身近な自然
第四の謎 牧野が『牧野日本植物図鑑』で「警告」した相手はだれか)
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