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ちくま文庫

わんちゃ利兵衛の旅 テキヤ行商の世界

祭りや縁日で露店を開き人々を楽しませてきたテキヤ、その歴史は古い。旅の空の下で茶碗=陶器を売り続けた、ある老人の生きた記録。(井上章一)

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43891-1

Cコード

0195

整理番号

-69-2

2023/08/07

判型

文庫判

ページ数

320

解説

未定

内容紹介

フーテンの寅さんは各地のお祭りや縁日を渡り歩くテキヤだった。本書は大正、昭和期、茶碗をネタにテキヤ渡世を生きた老テキヤからの聞き取りをもとに、テキヤの心情、流通、掟などを記録した貴重にして面白いノンフィクションである。

チャワンを売って幾星霜テキヤ稼業の一代記!
民俗学者が聞いた、祭り、縁日、露店、旅の日々…

祭りや縁日で露店を仕切り、たこ焼き、焼きそば、綿アメなど様々なものを商っていたテキヤたち。なかに、わんちゃ(チャワン屋)一筋に生きてきた老人がいた。かつて物流も発達していなかった時代、テキヤは全国を旅する移動販売業でもあった。旅に生きたかれらの商売、生活、心情などを、民俗学者が聞き取った貴重にして無類に面白い名著。解説・井上章一

目次

前口上
二十歳の旅立ち
印物行商と弟子修業
旅から旅へ
旅の色と欲
中口上
ヤシとテキヤの事始め
口伝の社会
高市のにぎわい
茶碗屋の口説き
仕舞口上

著作者プロフィール

神崎宣武

( かんざき・のりたけ )

神崎 宣武(かんざき・のりたけ):1944年岡山県生まれ。民俗学者。武蔵野美術大学在学中より宮本常一の教えを受ける。長年にわたり国内外の民俗調査・研究に取り組むとともに、陶磁器や民具、食文化、旅文化、盛り場など幅広いテーマで執筆活動を行なっている。現在、旅の文化研究所所長。郷里で神主も務めている。主な著書に『大和屋物語 大阪ミナミの花街民俗史』『酒の日本文化』『しきたりの日本文化』『江戸の旅文化』『盛り場の民俗史』『台所用具は語る』などがある。

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