科学や技術の成果が生み出され、使われるプロセスを、その社会的背景も含めて理解し、専門家ではない一般の人が正しく疑いをもつことはできるのか。スペースシャトルの爆発、チェルノブイリ原発、エイズなど７つのケーススタディをもとに、科学社会学的に考察する。テクノロジーは、もはや安定した確実なものではなく、扱いにくいうえに社会に大きな影響を与える「ゴーレム」であるという認識をもつ本書は、専門家や専門的知識に対する正しい期待を培っていくための、有用な材料を提供している。科学技術社会論の入門書として、大学の講義でも推薦される代表的著作。