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内容紹介
南アジア(=インド)史の大家にして、カレー博士の故・辛島昇氏による、インド文化入門。カレーをはじめ、香辛料、映画、イギリスの植民地支配、カースト制度、宗教(リグヴェーダ、ジャイナ教、仏教、ヒンドゥー教)、叙事詩ラーマヤーナ、マハトマ・ガンジーといった、インドに詳しくない人でもインドの話と分かるテーマを入り口にして、インドの文化の全体像と歴史を描き出す。多くの民族、異なる文化がぶつかりながら、多様なまま統一されたインドを理解する、またとない一冊。
目次
「ラーマーヤナ」をめぐって―多様な物語の発展と歴史的意味
言語・民族問題―ドラヴィダ運動を中心に
カーストとは何か―その発生と行方
新聞の求婚広告―バラモン社会の変動
インダス文字の謎―コンピューターによる解読
石造ヒンドゥー寺院壁の刻文―王朝史・社会史を解く
菩提樹の陰にて―インドとスリランカの仏教
デリー・スルタン朝の遺跡―ムスリム政権とインド社会
海のシルクロードとインド―胡椒・陶磁器・馬
カレー文化論―南アジアの統一性
ベンガル派の絵画と日本―タゴール・岡倉天心の交わり
映画に見るインド社会―映画と政治の関わり
ティプ・スルタンの理想―イギリスとの闘い
インドのフェミニズム―ヒンドゥー教における女性蔑視と女神崇拝
マハトマ・ガンディーの試み―糸車をまわす
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