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ちくま学芸文庫

大衆の国民化

——ナチズムに至る政治シンボルと大衆文化

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51029-7

Cコード

0131

整理番号

-18-1

2021/01/07

判型

文庫判

ページ数

464

解説

板橋 拓己

内容紹介

「ヒトラーの成功はどのように説明されるのか」。この問いに対し、本書は、ルソーとフランス革命以来、一般に認められてきた〈政治様式〉に着目し、解明の光を当てていく。すなわち、主権在民の下、いかに大衆を国民国家に組み込み、彼らに帰属感を与えるか、そのためにシンボルと神話、そして大衆的示威運動はどのような役割を演じたか、複数の学問領域を横断しながら考察する。これらに特徴づけられた「新しい政治」の時代は本当にナチズムとともに終わったのか。文化的手段と先入観を利用して、権力掌握へと至るプロセスは、現代社会においていまだ生々しい。ファシズム研究の新生面を切り開いた名著。

目次

第1章 新しい政治
第2章 政治の美学
第3章 国民的記念碑
第4章 公的祝祭―源流と展開
第5章 公的祝祭―演劇と大衆運動
第6章 諸組織の参入
第7章 労働者の貢献
第8章 ヒトラーの美意識
第9章 政治的祭祀

著作者プロフィール

ジョージ・L・モッセ

( じょーじ・もっせ )

ジョージ・L・モッセ(George L. Mosse):1918‐99年。ベルリン生まれ。ウィスコンシン大学・ヘブライ大学名誉教授。専門はドイツ社会史。1933年ナチスの迫害を逃れて亡命。37年ケンブリッジ大学入学。39年にアメリカ移住後、ハーヴァード大学で博士号を取得。著書に『大衆の国民化』『英霊』(ともにちくま学芸文庫)などがある。

佐藤卓己

( さとう・たくみ )

1960年生れ。1989年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東京大学新聞研究所助手、国際日本文化研究センター助教授を経て、現在は京都大学大学院教育学研究科准教授。著書として『「キング」の時代』(岩波書店、サントリー学芸賞)、『言論統制』(中公新書、吉田茂賞)のほか、『増補 大衆宣伝の神話』(ちくま学芸文庫)、『メディア社会』(岩波新書)、『輿論と世論』(新潮選書)、『テレビ的教養』(NTT出版)、『物語 岩波書店百年史2』(岩波書店)など多数ある。

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