ちくま学芸文庫
悪文の構造
─機能的な文章とは
千早耿一郎
著
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1,980
円978-4-480-51036-5
0110
-8-1
2021/03/10
文庫判
560
頁読むこと、歩行、言い回し、職場での隠れ作業……。それらは押しつけられた秩序を相手取って狡智をめぐらし、従いながらも「なんとかやっていく」無名の者の技芸である。好機を捉え、ブリコラージュする、弱者の戦術なのだ――。科学的・合理的な近代の知の領域から追放され、見落とされた日常的実践とはどんなものか。フーコー、ブルデューをはじめ人文社会諸科学を横断しつつ、狂人、潜在意識、迷信といった「他なるもの」として一瞬姿を現すその痕跡を、科学的に解釈するのとは別のやり方で示そうとする。近代以降の知のあり方を見直す、それ自体実践的なテクスト。 解説 今村仁司・渡辺 優
概説
1 ごく普通の文化
2 技芸の理論
3 空間の実践
4 言語の使用
5 信じかた
決定不能なもの
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