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定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51038-9

Cコード

0110

整理番号

-29-3

2021/03/10

判型

文庫判

ページ数

624

解説

内容紹介

本書の、第一、二、三部では、三木清(1897-1945)の思考の輪郭をつかむべく、人間、死、歴史、世代、技術といった重要テーマが踏み込んで論じられているテクストを精選して、ほぼ執筆年代順に収録し、未完に終わった三木哲学がめざしていたものは何であったかを浮き彫りにする。第四部では、1930年代半ばから日米開戦までの時代、哲学と政治の間に生きた三木がおりにふれて雑誌に寄稿した論考を選ぶ。近代日本の激動のただ中で哲学の可能性をギリギリまで追究した「活動的生の哲学者」の姿が、そこに立ち現われてくることだろう。併せて重視したいのは、三木が哲学の伝統を貪欲に学んだその現場に接することである。アリストテレス、パスカル、マルクス、ハイデッガー、そして西田幾多郎。彼らとの格闘を通じて三木哲学は形づくられていった。現代人が三木との格闘を引き受けるとき、彼の思考は、昭和の遺物ならぬ、未来の思考を切り拓く推進力となるにちがいない。関連論考は、交流のあった同時代人の証言を集めて、三木の横顔が髣髴としてくるようにする。毀誉褒貶に富むのも哲学者の甲斐性の一つである。                         

目次

1 ハイデッガーからパスカル、マルクスへ(パスカルに於ける人間の研究(抄)
解釈学的現象学の基礎概念 ほか)
2 歴史哲学、アリストテレスと西田(ハイデッゲル教授の想い出
歴史哲学(抄) ほか)
3 哲学的人間学、制作と技術(哲学的人間学(抄)
構想力の論理(抄) ほか)
4 哲学と政治、もしくは行為的直観のゆくえ(ハイデッガーと哲学の運命
時代と道徳(抄) ほか)
関連論考(戸坂潤「三木清氏と三木哲学」
林達夫「三木清の思い出」 ほか)

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