ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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鎌倉時代初期に成立した「説話集」の傑作。歴代天皇をはじめ、聖徳太子、弘法大師、藤原道長、小野小町、清少納言、西行法師、鳥羽僧正など、奈良時代から鎌倉時代にかけて活躍した歴史、文学、文化史上の著名人の逸話をふんだんに収録。そのなかには、保元の乱の隠された原因は、鳥羽院がわが子崇徳天皇の出生に疑惑をもっていたからなど、他所に記載を見ない有名な話も数多く、後の『発心集』や『宇治拾遺物語』の出典にもなっている。これまで、『古事談』はその読解が難しいため、研究者向けの著書しか刊行されてこなかったが、ここに初めて一般読者から専門家まで広範囲の読者が手に取りやすいかたちで提供。校訂のゆきとどいた原文、はじめての現代語訳と最新の注、精選した評で構成した本書は、名のみ高かった『古事談』の読解を助ける。上巻は「第一 王道后宮」から「第三 僧行」の「五二 性信親王の寿命の事」までを収録。
第1 王道后宮(称徳天皇の御事
浦島子の事
清和天皇の即位を予言の童謡の事 ほか)
第2 臣節(実行兄弟、忠平の檳榔毛の車を争ふ事
朝成、生霊となる事
兼通兄弟、摂関を争ふ事 ほか)
第3 僧行(金鐘行者、辛国行者と験徳を競ふ事
東大寺華厳会の事
東大寺開眼供養の事 ほか)
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