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定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51064-8

Cコード

0110

整理番号

-12-1

2021/07/08

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

アメリカ合衆国は、ひとつの国家となるはるか以前には、ヨーロッパの探検者たちによって新世界に投影された一群の観念あった。期待と経験がその地に根を下ろすと今度は、アメリカ思想の成長に、啓蒙思想、共和主義および民主主義の教理、宗教および自然哲学の信条が付与され、国民を育んだ。本書は、トマス・ジェファソンやラルフ・ウォルド・エマソンからリチャード・ローティまで、アメリカの思想家たちが自らの時空――南北戦争であれ、大恐慌であれ、あるいは今日の文化戦争であれ――における問題や出来事とどう向きあってきたのかを辿る。日本語での類書はほぼ皆無で、広範なアメリカ思想史について初めて展望を与えるものとなるだろう。

目次

第1章 諸帝国の世界―コンタクト以前から一七四〇年まで
第2章 アメリカと環大西洋啓蒙―一七四一年から一八〇〇年まで
第3章 リパブリカンからロマンティックへ―一八〇〇年から一八五〇年まで
第4章 思想的権威をめぐる諸抗争―一八五〇年から一八九〇年まで
第5章 モダニズムの諸反乱―一八九〇年から一九二〇年まで
第6章 ルーツと根なし草―一九二〇年から一九四五年まで
第7章 アメリカ精神の開始―一九四五年から一九七〇年まで
第8章 普遍主義に抗して―一九六二年から一九九〇年代まで
エピローグ グローバリゼーションの時代のアメリカ再考、あるいは会話の継続

著作者プロフィール

入江哲朗

( いりえ・てつろう )

1988年生まれ。1988年生まれ。日本学術振興会特別研究員PD(国際基督教大学)。専門はアメリカ思想史、映画批評。著書に、『火星の旅人』(青土社)など。

この本への感想

アメリカの歴史は多くの著者によって書かれていますが、この本は現代までをカバーするまとまった思想史として独自の位置を占めるものと思います。いくつもの大きなトピックの中で、ダーウィニズムがもたらした巨大な影響を論じる第4章、デューイを中心にプラグマティズムの成立を解き明かした第5章、あるいはベトナム戦争以降のポストモダン思想がヨーロッパの影響をうけつつ独自の展開をしたことを説く第8章など、特に勉強になりました。それ以外も秀逸。原典を渉猟して膨大な内容をここまでコンパクトにまとめた名著として、後世に残るものではないでしょうか。

こなみ

さん
update: 2021/11/07

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