レベッカ・L・スパング
( れべっか・すぱんぐ )インディアナ大学歴史学部教授。本書の出版でレストランの理解に革命をもたらしたと評された。近著に『フランス革命期のモノとカネ』(未邦訳)がある。
loading...
2,090
円978-4-480-51076-1
0122
-26-1
2021/10/07
文庫判
592
頁関口 涼子
「レストラン」とは、もともとは病気や疲労により衰えた体力を回復するための、薬のような濃いブイヨンのことを言った。本書は、その一杯のブイヨンが、今日のような、美食を愉しむための場所になるまでの歴史をたどった、全世界でいちばん参照されているレストラン研究。新規事業の参入が不可能なギルド制社会の中、レストランという新しい業種がどのように生みだされ、それによりどのように社会が変わってしまったのかを、豊富な史料から克明に描き出している。
序章 レストランを作るとは
第1章 万人の友
第2章 ルソー的感性の“新料理”
第3章 公共の空間における私的な食欲
第4章 道徳、平等、もてなし!
第5章 定価―大食とフランス革命
第6章 美食狂から美食学へ
第7章 パリをメニューに載せる
第8章 レストランに隠れる
終章 レストランと夢想
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。