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ちくま学芸文庫

評伝 岡潔

——花の章

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51095-2

Cコード

0141

整理番号

-31-4

2022/01/06

判型

文庫判

ページ数

592

解説

内容紹介

〈心情と心情の共鳴こそ、学問というものの共通の基盤であり、学問の世界にただよう神秘感の、永遠に尽きることのない泉である〉。日本近代数学の源流〈岡潔〉の超絶の学問には、このテーマが一貫して貫かれている。数学の世界に日本的情緒を開花させた天才の思索と発見の諸相を、その絶頂期から晩年まで克明に描く。本書は岡の評伝全2巻のうちの第2巻目で、第1巻が主に徹底した聞き書きを主体として構成されていたのに対して、本巻では遺族より提供されたノート、書簡をもとに岡の数学世界の全貌を懇切に読者に開示する。目次・中谷兄弟との邂逅/帰郷/お念仏のはじまり/武尊の麓/大戦下の札幌/不定域イデアルの理論と多変数代数関数論への道/世界の数学者たちの来訪/文化勲章/紫の火花の伝説/他

目次

中谷兄弟との邂逅
帰郷
お念仏のはじまり
武尊の麓
大戦下の札幌
不定域イデアルの理論と多変数代数関数論への道―数学ノート(二)
世界の数学者たちの来訪
文化勲章
紫の火花の伝説―数学者「岡潔」の夢の人生

著作者プロフィール

高瀬正仁

( たかせ・まさひと )

1951年、群馬県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業、九州大学大学院修了。理学博士。数学者、数学史家。元・九州大学基幹教育研究院教授。著書『高木貞治とその時代』(東京大学出版会)、『人物で語る数学入門』(岩波新書)、訳書ガウス『ガウス整数論』(朝倉書店)、ヤコビ『楕円関数論序説』(講談社)ほか多数。

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