ジャック・アタリ
( あたり,じゃっく )1943年アルジェリア生まれ。パリ理工科学校を卒業、1981年 大統領特別顧問、1991年欧州復興開発銀行初代総裁。1998年に発展途上国支援のNGOを創設。邦訳著作『アンチ・エコノミクス』『ノイズ』『カニバリスムの秩序』『21世紀の歴史』等。
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1,760
円978-4-480-51099-0
0110
-31-3
2022/02/09
文庫判
496
頁日時計、ゼンマイ、重錘、クオーツ――そうした計時具から、人間社会はどのような変遷を追ったと言えるだろうか? 時間が神々のものであり自然のリズムとともにあった古典時代=〈神々の時〉から、聖堂の大時計のごとき機械として可視化される中世を経て、数量化された時間に経済価値が与えられ人間の生活を成型していく近世=〈肉体の時〉へ。そして近代の〈機械の時〉さらに現代の〈コードの時〉へ。著者はその変遷を仔細に追いつつ、「時間と暴力」「暦と権力」の共謀関係をすくいあげる。本書はアタリ初期の仕事のひとつで、本来の専門分野である経済思想史の学術的大著である。〔Jaques Attali;Histoires du temps(Libraire Artheme Fayard)1982、翻訳権交渉中・一律6%2500?。邦訳:1986年6月、原書房、文庫化交渉済0%。文庫換算488頁〕
第1章 水と日時計(神々の時
聖なるものの暦 ほか)
第2章 重錘と棒テンプ(身体の時
カーニヴァルと大市 ほか)
第3章 ゼンマイとアンクル(時間の機械
機械の時 ほか)
第4章 クォーツとコード(危機の時
生の時計、死の時計 ほか)
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