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ちくまプリマー新書

一枚の絵で学ぶ美術史 カラヴァッジョ《聖マタイの召命》

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68369-4

Cコード

0270

整理番号

345

2020/02/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

バロックを代表する画家カラヴァッジョの名画『聖マタイの召命』。この謎の多い絵画に込められた豊かなメッセージを受け取ろう。美術をみる目を助ける基礎的かつ普遍的な知識を紹介し西洋美術史の豊かな世界に誘う一冊。

目次

第1章 カラヴァッジョの時代と美術(宗教改革と世俗美術のはじまり
カトリック改革と宗教画の再生 ほか)
第2章 『聖マタイの召命』とは(サン・ルイージ・デイ・フランチェージ聖堂
聖マタイ伝 ほか)
第3章 マタイはどこか(マタイ問題
マタイはどちらか? ほか)
第4章 回心と復活(パウロの回心
第一バージョン ほか)
第5章 死と召命(聖ペテロの否認
お迎えと殉教 ほか)

著作者プロフィール

宮下規久朗

( みやした・きくろう )

宮下 規久朗(みやした・きくろう):美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。1963年名古屋市生まれ。東京大学文学部美術史学科卒、同大学院修了。『カラヴァッジョーー聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞など受賞。他の著書に、『バロック美術の成立』(山川出版社)、『食べる西洋美術史』、『ウォーホルの芸術』、『美術の力』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『モチーフで読む美術史』『しぐさで読む美術史』(以上、ちくま文庫)、『ヴェネツィア』(岩波新書)、『闇の美術史』、『聖と俗 分断と架橋の美術史』(以上、岩波書店)、『そのとき、西洋では』(小学館)、『一枚の絵で学ぶ美術史 カラヴァッジョ《聖マタイの召命》』(ちくまプリマー新書)、『聖母の美術全史』(ちくま新書)、『バロック美術――西欧文化の爛熟』(中公新書)など多数。

この本への感想

本書は、カラヴァッジョの名画「聖マタイの召命」を中心に、マタイ、ペテロ、パウロといった聖人の回心や殉教の意味、それらが現代の私たちとどうつながるのか、なぜカラヴァッジョが光源を描かなかったのか、「召命」と「天職」、日本の「お迎え」との違い等々、同時代の画家たちやのちのカラヴァッジェスキの画家たちの作品と比較しながら、幅広い知識を持つ著者が丁寧にわかりやすく読み解いていきます。西洋美術の見方、更には人のあり方、人生そのものについて考えさせてくれる奥深く貴重な一冊です。

peony

さん
update: 2020/03/01
一枚の絵から発せられる様々なメッセージ、カラバッジョという人が確かに生きていたことを感じました。高校生向けの本と言うことですが、私(50代)にもとても読み応えありました。私が高校生の時にこの本に出会えれば良かったなと思いました。召命はいつ来るか分からない、気づかないかもしれない。気づく事ができる様、心を平に持てる様これからも美術史を勉強していきたいなと思います。

romichan

さん
update: 2020/02/18
マタイの召命だけでなく、カラヴァッジョの様々な絵の紹介があります。また、カラヴァッジョだけでなく、バロック時代という時代を勉強できます。深く広く高い知識を惜しみ無く高校生でも読める容易な文章で書かれています。カラヴァッジョの研究者の第一人者である宮下氏が解説されていることが、貴重です。読めば読むほどにカラヴァッジョの絵のみならず、人生、人柄に興味が湧き、謎、魅力に引き込まれていきます。

前田知子

さん
update: 2020/02/14

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