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定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68413-4

Cコード

0220

整理番号

389

2021/11/08

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

考古学は進歩を続けている。遺跡を掘り、そこから年代を推定するだけでなく、炭素14年代法などの科学的な手法によりその遺物がどの年代のものなのか、遺構がどのような形をしていたかをより詳しく調べることができるようになっている。具体的には、それぞれの時代について、遺物や遺跡からどのようなことがわかるのかを解説していくことになる。たとえば、最古の水田にあった弥生土器に付着したススなどの炭化物を先の炭素14年代法で調べると、日本の水田稲作は紀元前10世紀にはじまったと考えられる。これはこれまでの説よりも500年はやまることになる。しかし弥生時代の三大要素(弥生土器、水田、鉄器)のうち鉄器の使用は確認できないため、弥生時代を鉄器以前と以後でわけるような歴史認識が広まるようになったという。このように時代ごとにその特色から考古学の面白さを伝える。

目次

第1章 考古学をはじめよう
第2章 人類はなぜ拡がっていったのか―ヒトの進化と旧石器時代
第3章 縄文土器が派手な理由―認知考古学で解く縄文時代
第4章 ヒト特有の戦うわけ―弥生時代と戦争の考古学
第5章 古墳は他の墓とどこが違うのか―比較考古学でみる古墳時代
第6章 過去を知ること、いまを知ること―考古学と現代

著作者プロフィール

松木武彦

( まつぎ・たけひこ )

1961年愛媛県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。岡山大学文学部教授を経て、現在、国立歴史民俗博物館教授。専攻は日本考古学。モノの分析をとおしてヒトの心の現象と進化を解明、科学としての歴史の再構築を目指している。2008年、『全集日本の歴史1 列島創世記』(小学館)でサントリー学芸賞受賞。他の著書に『進化考古学の大冒険』『美の考古学』(新潮選書)、『古墳とはなにか』(角川選書)、『未盗掘古墳と天皇陵古墳』(小学館)『縄文とケルト』(ちくま新書)などがある。

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