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ちくまプリマー新書

集団に流されず個人として生きるには

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68448-6

Cコード

0295

整理番号

421

2023/03/07

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

一人ではしないだろうことも、集団の中にいると人は容易に流され、大きな過ちを犯す。集団に帰属することを本能として持つ人類が持つ大きなリスクだ。ルワンダの虐殺、クメールルージュ、日本なら、浅間山荘事件やオウム真理教……。人が集団で生きることの中にあやまちを犯すメカニズムがある。集団でいることで濃度を薄め、罪悪感を持たずにいることも大きいだろう。その中で「ちょっと待って、おかしい」というのは勇気の問題ではなく、感じる力であり、リテラシーの問題だ。そして、それは主語を持つ――主語をわれわれとかわが社、わが国ではなく、一人称単数にする――ことだ。同じ波長の人と集まりがちだったり、悪いとなったら一斉に叩いたり、炎上したりするSNSの世界も同様だ。集団の中で流されずに生きるのは難しいことだが、長いものに巻かれず、巻き込まれないで生きるにはどうしたらいいのか、どんな風にものを見、考えればいいのか、若い人に示す1冊。

目次

第1章 なぜ空気を読むのだろう(人間は群れる生きものだ
あなたはずっと集団化の時代に生きている ほか)
第2章 集団の中で流されること(集団は危険な意思決定をすることがある
敵が現れたとき私たちは集団化する ほか)
第3章 ネット社会が持っている危険性(マスメディアが新聞とラジオだった時代
都合の悪いことは言い換える ほか)
第4章 集団に巻き込まれない生き方(集団に埋没せずに個を持ち続けられるだろうか
組織の歯車として多くの人を殺害 ほか)

著作者プロフィール

森達也

( もり・たつや )

森達也(もり・たつや):映画監督・作家。1998年、オウム真理教のドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で審査員特別賞・市民賞を受賞。11年に『A3』が講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『放送禁止歌』(知恵の森文庫)、『死刑』『いのちの食べかた』(角川文庫)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま文庫)、『たったひとつの「真実」なんてない』『集団に流されず個人として生きるには』(ちくまプリマー新書)など。

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