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ちくまプリマー新書

「死にたい」と言われたら

——自殺の心理学

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68453-0

Cコード

0211

整理番号

428

2023/06/06

判型

新書判

ページ数

192

解説

内容紹介

コロナ禍に入ったばかり2020年は全国で479人の小中高生が自殺で亡くなり、これは統計史上過去最多でした。また、自殺未遂者や自殺企図を持っている人などを含めると数倍~10倍以上の人数が自殺に関心を持っているだろうと言われています。学校で友だちがリスカをしている、というような事態はなんら珍しいものではないのです。
著者は自殺を心理学から研究しており、特にインターネットとの関連を調べています。これまでの自殺学ではなかなか取り扱われなかったインターネットですが、実際に中高生が(大人も)そのような情報に触れるのはネット世界が多いと言われています。著名人が自殺したときに「後追い」をするウェルテル効果は、SNSでの拡散により引き起こされているという研究もあります。
自殺は悲しいことであり、止められるなら止めたいというのはもちろんですが、その一方で「本当にいけないことなのか」「なぜいけないのか」という疑問があることも事実です。本書は数字的心理学的なエビデンスをもとに話を進めるとともに、「死にたい」と思ったり、言われたりして困った経験のある人に向けて、「本当にだめなのか」から予防法までを考えます。

目次

はじめに―自己紹介と注意事項
第1章 自殺はなぜ起こるのか
第2章 「死にたい」と言われたら
第3章 「死にたい」と思ったら
第4章 自殺は悪いことか
第5章 幸福で死にたくなりづらい世界の作り方
おわりに―あなたに何ができるのか

著作者プロフィール

末木新

( すえき・はじめ )

末木 新(すえき・はじめ):1983年生まれ。2012年東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程修了。博士(教育学)、公認心理師、臨床心理士。現在は和光大学現代人間学部教授。第17 回日本心理学会国際賞(奨励賞)受賞。主な著書に『インターネットは自殺を防げるか――ウェブコミュニティの臨床心理学とその実践』(東京大学出版会、第31回電気通信普及財団賞受賞)『自殺学入門――幸せな生と死とは何か』(金剛出版)『公認心理師をめざす人のための臨床心理学入門』(大修館書店)など。

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