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定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-80405-1

Cコード

0093

整理番号

2007/01/10

判型

四六判

ページ数

192

解説

内容紹介

くじけないで、前へ!運命の音に導かれた、ある旅立ちの物語。書き下ろし短篇「菖蒲湯の日」を同時収録。第22回太宰治賞受賞。

目次

ぴんはらり
菖蒲湯の日

著作者プロフィール

栗林佐知

( くりばやし・さち )

1963年札幌市生まれ。富山大学人文学部卒業。ガラス清掃、版下製作などを経て、小説を書き始める。2002年「券売機の恩返し」で第70回小説現代新人賞を受賞。2006年「峠の春は」で第22回太宰治賞を受賞。2007年、初の単行本『ぴんはらり』(「峠の春は」を改題)を上梓。

この本への感想

これ程みごとに方言で書き終えた小説を見たことも読んだこともなかった。多分完全な方言では読めない言葉を読める方言で構成された事と感心するばかりです。

茂美

さん
update: 2007/03/02
・主人公の一途な思い、将来への夢、あこがれの気持ちが、虎杖の茎と米櫃の蓋とで作った「じゃみせん」の音と本物の音との対比の中で効果的に表現されている。
・紙数の制約もあってか、人物描写展開には荒さも見られるが要所に置かれた唄、じゃみせんの音は、メリハリが効いていた。
・方言がよくこなれていなくて読みづらいところがある。

S.I

さん
update: 2007/03/02
ぴんはらり
朗読の上手な(得意な)人はきっとつい、声を出して読みたくなるでしょう。私もつい声がでましたから――。
なんたら知らねけどふくふくとあったけーもんがおらの胸に、――おきみさんにエールを送りたい気持ちです。

菖蒲湯の日
面白くて一気に。ときどき笑いこけたりせつなくなったり。機知に富んだ作品と――。

ひらり

さん
update: 2007/01/29
最近「いじめの問題」が世上をにぎわせていますが、悲運にめげない少女の姿をぜひ読んで、楽しんで下さい。久しぶりに小説を楽しみました。

ほしのゆめお

さん
update: 2007/01/26
「いんや、何とかなろうこてや。…」背中にじゃみせんしょってドンドン目的に向って行く。彼女の今までの日々は数え切れない不幸があったのに――。
 どうやらこの方言は日本海側の東北のものらしいが非常に読みやすい。方言は読むほどに温かさが伝わる。次にも、どうぞ、方言で書いて下さい。どこの方言でも「心のふるさと」を見い出せます。主人(68才)に読み聞かせをしました。2人で本当に「心強く」なったと思えた作品です。装画が内容にピッタリですね。
 私達60代後半でも心が強くなる明るさと、温かさをありがとうございました。

mae

さん
update: 2007/01/25
作中人物と作者

書き出しのパートでは、まだ作者の第三者的、観察者的、冷静な視線が感じられましたが、最終パート辺りでは、作者も物語の中に入り込んで、作中人物と共に興奮している様が連想でき、逆に「賞などどうでもいいや」という作者の勢いを感じました。

越後人

さん
update: 2007/01/24

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