天童荒太
( てんどう・あらた )天童 荒太(てんどう・あらた):1960(昭和35)年、愛媛県生まれ。1986年「白の家族」で野性時代新人文学賞受賞。1996年『家族狩り』で山本周五郎賞受賞。2000年『永遠の仔』で日本推理作家協会賞受賞。2009年『悼む人』で直木賞を受賞。2013年『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞する。他に『あふれた愛』『包帯クラブ』『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』『静人日記』『ムーンナイト・ダイバー』『ペインレス』『巡礼の家』などがある。
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2006年2月にちくまプリマー新書で、2013年6月に文庫で刊行した『包帯クラブ』の続編。
前作の未来パートの終わり(テンポ報告があった状況)から話は始まる。
紛争に巻き込まれている村で、医療支援をしている、国際医療団に所属している看護師兼助産師のワラ(主人公の一人)。いまは患者さんに包帯を巻いている日々。派遣期間が終わって、村人たちに惜しまれながら、日本に一時帰国することに。ジープに乗って村を離れる直前、「有名なカメラマンのディノ・タツヤが撃たれた」という報告が入る……。
活動を自粛せざるを得なかった高校時代の包帯クラブが再び立ち上がるまでと、そこから発展しただろうバンデイジ・クラブの活動を追う。成人した彼らと、前作の高校生の彼らを交互に登場させながら、痛みに向き合い続ける姿を描く。
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