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単行本

サウンド・ポスト

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-81564-4

Cコード

0093

整理番号

2022/07/07

判型

四六判

ページ数

256

解説

内容紹介

オーストラリアの日本料理店でシェフとして働く崇は、フランス人の妻を失い、3歳の娘メグミ(メグ)を育てている。フランス語を母語としていたメグミは英語という新しい言葉で育っていくが、父親の言葉である日本語はわからない。一方、崇にとっても英語は自分の言葉ではない。
メグが小学校でバイオリンに出会ってから、彼女の前に新たな世界が開ける。言語とはちがった音楽という言葉。崇と、崇の仕事上のパートナーである瑛二(音楽の才能を持ちながらも、家庭内での葛藤があってその道には進まなかった)のふたりは、メグの音楽活動をサポートする。崇は、メグの少女らしい葛藤を見守り、それに共感共闘しつつ、自分自身のとっては異国の地で、思いと生活を重ねる。
「異国の地で、母語ではない言葉を、どうやって生きるか」という著者の一貫したテーマに加えて、もう一つの言語である〈音楽〉を意味合い豊かに重ね合わせる〈音楽・言語小説〉。

著作者プロフィール

岩城けい

( いわき・けい )

大阪生まれ。大学卒業後、単身渡豪。社内業務翻訳業経験ののち、結婚。在豪二十年。『さようなら、オレンジ』で2013年、第29回太宰治賞を受賞しデビュー。同作で、第150回芥川賞候補・第8回大江健三郎賞受賞・2014年本屋大賞4位。他に著書『Masato』(集英社、2015年)がある。

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