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定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-81652-8

Cコード

0095

整理番号

2006/11/21

判型

四六判

ページ数

224

解説

内容紹介

屋上を見つけると、とりあえずのぼってみたくなる。百貨店、病院、古書店、母校…広々とした視界の中で湧き出る小さな想いを描き出す不思議な味のエッセイ集。

目次

人工芝に足あと
緑青の耳
愛猫病めり
フラレテシマエ
ナイターあります
お持ち帰りせず
夏の背なか
手帳より
延命第一
さよなら本館
とんかつの敗北
無機庭園
春やつれ
ぼさぼさパンダ
セットバック連峰
それだけの屋上
すっぱいとうふ
日記より
おわび
リトル・イチロー
おしまい前日

著作者プロフィール

石田千

( いしだ・せん )

福島県生まれ、東京都育ち。國學院大學文学部卒業。2001年、『大踏切書店のこと』で第1回古本小説大賞を受賞。2011年、『あめりかむら』で第145回芥川賞候補。2012年、『きなりの雲』で第146回芥川賞候補、第34回野間文芸新人賞候補。2016年、『家へ』で第154回芥川賞候補、第38回野間文芸新人賞候補。古風な下町感覚のエッセイを書く。2016年より東海大学文学部文芸創作学科教授。主な著書に『月と菓子パン』『踏切趣味』『屋上がえり』『バスを待って』『平日』『窓辺のこと』他多数ある。

この本への感想

千さんのエッセイが好きで、殆ど読んでいます。千さんの書く文は、心にじわじわと染み、思いもよらない記憶をよびさますこともあります。ただ、本書については気になったことがあります。それは、登った屋上が殆ど都心ということ。私はだいたいわかりましたが、これでは地方の人等はよくわからないのでしょうか。もっといろんなところが載っているとよかったのになーと思いました。

みかん

さん
update: 2007/08/02
屋上ワールド

年末の朝日新聞で、石田千さんの事を初めて知りました。邪気のない笑顔と、自然な佇まいを見てこの方はタダ者ではない!達人に違いないと直感しました。
その後三省堂本店にて、フレンドリーなイラストが書いてあるサイン本を購入し、個性豊かな屋上ワールドを堪能しました。
今年に入り、平成の文豪、重松清氏の書評も朝日新聞に掲載され、直感は正しかったと思いました。

(36歳・男性・自由業)

さん
update: 2007/02/08
かぶってる かぶってる。
神保町さぼうる、朝倉彫塑館、30年前結婚式をした九段会館もでてきて落ちつかない。森戸海岸は葉山の美術館の前だ。石田千は確か江戸川の住人ではなかったか? ふーん「双子座はふた腹もち」ほっとけよと思う。
とりあえず入院中の6階の鉄扉を押して
屋上に出てみるか。

(50歳・女性)

さん
update: 2007/02/08
石田さんのエッセイは凜としている。私は、よく躾された幼児のように、はじめてページを繰る日は、指をよく洗って背筋を伸ばし、石田さんの独特の世界に入る。一語一語が魅力的で詩的で、読後がさわやかである。何でもない日常をパッチワークのようにつなぎあわせる天才でもある。今回も読んですぐに空を眺めた。
自分の目線よりも遙かに高い屋上からよむ人間模様は、ゾクゾクするし、切なくもあった。

岩瀬志帆

さん
update: 2007/01/21

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