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単行本

直木賞をとれなかった名作たち

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-81687-0

Cコード

0095

整理番号

2023/01/12

判型

四六判

ページ数

224

解説

内容紹介

著者独自の基準で、直木賞候補作だけではなく、候補作以外にも対象を広げ、直木賞をとってしかるべき名作を82作選びだして、その内容を紹介。芥川賞をとれなかった作家の、直木賞をとってもよかった作品や、直木賞は確かにとったけれども、それより前の作品でとったほうが良かったのではないかというケースまでも視野に入れる。だんだん文学賞の審査基準が窮屈になってきている文学界=文壇へのアンチテーゼとして、こんな文学史もあっていいのではないかと、芥川・直木体制から外れた作品を並べてみせる試みでもある。選考基準としては、とにかく面白いこと。理屈抜きに面白い名作を選んで紹介するとともに、文壇のこぼれ話から昭和・平成の文学史を裏側から描き出す。

目次

第1章 戦前昭和(夢野久作「ドグラ・マグラ」1935
中野実「花嫁設計図」1935 ほか)
第2章 戦後昭和1(織田作之助「それでも私は行く」1947
徳永直「妻よねむれ」1948 ほか)
第3章 戦後昭和2(倉橋由美子「夢の浮橋」1971
広瀬正「エロス」「ツィス」1971 ほか)
第4章 その後(三浦綾子「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」1989
吉本ばなな「TUGUMI」1989 ほか)

著作者プロフィール

小谷野敦

( こやの・あつし )

小谷野 敦(こやの・あつし):1962年茨城県生まれ。東京大学文学部大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『もてない男』『宗教に関心がなければいけないのか』『大相撲40年史』(ちくま新書)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『現代文学論争』(筑摩選書)、『谷崎潤一郎伝』『里見弴伝』『久米正雄伝』『川端康成?`』(以上、中央公論新社)ほか多数。小説に『悲望』(幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋)など。

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