キム・ヘジン
( きむ・へじん )キム・ヘジン 1983年生まれ。2012年東亜日報新春文芸当選作「チキン・ラン」で文壇入りし、2013年長編小説『中央駅』で第5回中央長編文学賞を、2018年長編小説『娘について』で第36回シン・ドンヨプ文学賞を受賞した。その他の作品に、短編小説『オビー』、長編小説『九番の仕事』、中編小説『火と私の自叙伝』などがある。
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キム・ヘジンは、社会から疎外された人々の視点から韓国現代社会の様相を奥深く描いてきた。本書は、二人称で構成された連作集である。さびれた教会前で野良猫に餌をあげている私に話しかけてきた君と、その地域の再開発の話。大学新聞に所属する私と君と、横領の嫌疑で辞職する先生の話。参加したパーティーで「二人はパートナーだ」と紹介されて当惑するレズビアンカップルの私と君の話。同等な存在だと思っていたのに関係に亀裂が入っていく寂寥感と、抒情あふれる作品。
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