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単行本

ロートレアモン 越境と創造

<越境>する詩人の創造の深い謎に迫る、 初の本格的な批評的評伝。

謎の天才詩人ロートレアモン――南米モンテビデオに生れ、タルブ、パリへと越境を繰り返した生涯を跡づけ、極限に紡がれたテクストを読み解く画期的な批評的評伝。

芸術選奨文部科学大臣賞〈評論等〉(第五九回)

定価

8,580

(10%税込)
ISBN

978-4-480-83645-8

Cコード

0098

整理番号

2008/10/14

判型

A5判

ページ数

608

解説

内容紹介

深い謎につつまれた『マンドロールの歌』を遺して24歳で世を去った天才詩人ロートレアモン―。南米のモンテビデオから南仏のタルブ、ポー、そしてパリへと“越境”を繰り返した生涯を、実証研究の成果を踏まえて詳細に跡付け、文化的二重国籍者デュカスの作品創造の真実に多角的に迫る、画期的な詩人論。

目次

ロートレアモンはどう読まれてきたか
第1部 モンテビデオ(「母」の喪失
言語という「外部」
災厄の記憶)
第2部タルブとポー(天使との遭遇
吸血鬼の形象
寄宿舎の悪夢
甦る肖像
文学と数学
孤独な「不可解主義者」)
間奏曲(モンテビデオふたたび)
第3部 パリ(首都の魅惑
「ロートレアモン伯爵」の誕生
パリの表象
垂直性の詩学
マルドロールの身体
『ポエジー』の方へ
真理から遠く離れて)
越境と創造

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