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単行本

ベリングキャット

——デジタルハンター、国家の嘘を暴く

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-83722-6

Cコード

0098

整理番号

2022/03/28

判型

四六判

ページ数

368

解説

内容紹介

 2014年、ウクライナ上空でマレーシア航空機が撃墜された。情報は錯綜、既存メディアが右往左往するなか、いち早く反政府組織とロシア軍が攻撃に関与した証拠を挙げたのは、民間の調査集団〈ベリングキャット〉。ロシア政府は打ち消しに躍起になるが、その嘘は次々に暴かれていく。一躍世界に彼らの名を知らしめた事件だ。
〈ベリングキャット〉が既存メディアと異なるのは、情報源がネット上に公開されている情報だけという点だ。メンバーは世界各地にいて、オンライン上でつながっている。事件の動画に一瞬映りこんだものを手がかりに場所を突き止め、SNSの投稿から身元を割り出し、影から時刻を推定する──。その見事な調査手法は、いまでは大手メディアが教えを請いに来るほどだ。
 創設者は、一人の冴えない中年のゲームオタクだった。一介の素人がいかにして国家を相手にするデジタルハンターとなり得たのか。具体的な調査過程とその秘密をここに明らかにする。

目次

1 ラップトップ上の革命―ネット調査の可能性に気づく
2 “ベリングキャット”の誕生―探偵チームの形が整う
3 事実のファイアウォール―デジタル・ディストピアへの反撃
4 ネズミが猫をつかまえる―スパイ事件が時代を画する事例に
5 次なるステップ―正義の未来とAIのパワー
補遺 暗殺者と対決―“ベリングキャット”、暗殺団に電話する

著作者プロフィール

エリオット・ヒギンズ

( えりおっと・ひぎんず )

エリオット・ヒギンズ 1979年生まれ。英国市民ジャーナリスト。民間の調査報道機関「ベリングキャット」の創設者。ウクライナで起きたマレーシア航空17便撃墜事件へのロシア軍の関与を暴いたことで一躍世界から注目される。

安原和見

( やすはら・かずみ )

安原 和見(やすはら・かずみ):翻訳家。東京大学文学部西洋史学科卒業。訳書にエリオット・ヒギンズ『べリング・キャット』(筑摩書房)、マティザック『古代ローマ帝国軍 非公式マニュアル』、グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』(以上、ちくま学芸文庫)、『フレドリック・ブラウンSF短編全集』(全4巻、東京創元社)他多数。

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