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単行本

悲しむのは、悪いことじゃない

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-84299-2

Cコード

0011

整理番号

2012/05/10

判型

四六判

ページ数

192

解説

内容紹介

私たちの人生は「喪失と悲しみ」の連続です。大切な人を亡くした時、誰でも傷つき、苦しむその心を無理に抑える必要はなく、「喪の仕事」をする。乗り越えた後には、「失った」からこそ得られる幸せもある。

目次

第1章 震災後の心に何が起きたか(震災後に続いた異常な心理状態
四〇代の主婦、マリさんに何が起きたのか?
急ぎすぎる「心のケア」でかえって心の傷が深くなる場合も)
第2章 大切な人を失ったときに(死者・行方不明者二万人、ひとりひとりの苦しみ
第三者の態度に心を傷つけられるということ
愛する人を失う、いろいろなパターン)
第3章 まわりの人はどう寄り添うべきか―やるべきこと、してはいけないこと(人の悲しみを理解するのはむずかしい
精神医学、心理学での取り組み
「悲しみ」が減ることはない)
第4章 心の保ち方(灰色主義
ほどよし主義
感情のコントロールについて
現実逃避のすすめ)
第5章 失った後で得られるもの(「毎日の幸せ」を感じるようになれる
これまでとは違う価値観が持てる
新しいセンサーが働き出す
自分の限界に気づく)

著作者プロフィール

香山リカ

( かやま・りか )

1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。専門は精神病理学。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。豊富な臨床経験を生かして、現代人の心の問題から社会批評まで幅広い分野で活躍している。著書に、『<いい子>じゃなきゃいけないの?』(プリマ―新書)、『悲しむのは、悪いことじゃない』(筑摩書房)、『劣化する日本人』(ベスト新書)、『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』(朝日新書)、『堕ちられない私 精神科医のノートから』(文春新書)等多数。

この本への感想

学校関係者です。私たち学校関係者は、子ども達の心によりそい、すぐケアをしてしまおうとする傾向がありますが、この本を読んでケアしないで見守ることも大切なんだということに気づかされました。香山リカさんのお父様を無くされた実話が胸にしみました。幸福をコントロールしようとする奢りを捨てて、自分がしなければならないことを見極めたいと思います。

みちねこ

さん
update: 2012/06/18

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