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単行本

ギリシア哲学史

和辻哲郎文化賞〈学術部門〉(第三四回)

定価

4,840

(10%税込)
ISBN

978-4-480-84752-2

Cコード

0010

整理番号

2021/03/17

判型

四六判

ページ数

752

解説

内容紹介

哲学は、今日では人生の指針、および学問の基礎として世界各国で学ばれてきた。その源となったのが古代ギリシアだ。周知のとおり、きわめて多くの基本概念や思考法がそこで誕生し、鍛え上げられ、変容しながら現代まで受け継がれている。したがって、ギリシア哲学史を論じることは、哲学の原点に戻ることで、現在の私たちがその営みに参画することである。他方、哲学史である以上、歴史学の知見を考慮し、過去から伝わる資料を分析する作業も不可欠だ。本書では、以下の三つのねらいを念頭に、千年以上にわたる古代ギリシア哲学の全体像を一望する。1.古代ギリシアで哲学がどのように始まったのかを、具体的な検討を通じて考える。2.ギリシアの哲学者たちがどのような問いを問い、それにどのように応じて互いに思索を展開していったのかを辿る。3.時代と社会の変化に応じて人々の関心がどのように変化したか、そして、哲学の営みがどのように受け継がれてきたかという受容の歴史を見る。この目標に向けて、これまで積み上げられてきたギリシア哲学研究の成果、とりわけ近年の新たな動向に目配りしつつ、現時点で最も妥当と思われる知見を第一人者がまとめあげる。

目次

第1部 ギリシア哲学史序論(ギリシア哲学とは何か
ギリシア哲学資料論)
第2部 初期ギリシア哲学(ギリシア哲学の他者
総論―初期ギリシア哲学の枠組み
イオニアでの探究
イタリアでの探究
イオニアでの自然哲学)
第3部 古典期ギリシア哲学(総論―古典期ギリシア哲学の枠組み
ソフィスト思潮とソクラテス
ソクラテス文学とプラトン
アカデメイアとアリストテレス)

著作者プロフィール

納富信留

( のうとみ・のぶる )

納富 信留(のうとみ・のぶる):1965年生まれ。東京大学大学院教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。専門は西洋古代哲学。著書『ギリシア哲学史』(筑摩書房)、『ソフィストとは誰か?』『哲学の誕生――ソクラテスとは何者か』『新版 プラトン 理想国の現在』(以上、ちくま学芸文庫)、『プラトンとの哲学――対話篇をよむ』(岩波新書)、『世界哲学史』全8巻+別巻(共編著、ちくま新書)など。

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