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単行本

格差と希望 

——誰が損をしているか?

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-86383-6

Cコード

0036

整理番号

2008/06/25

判型

四六判

ページ数

248

解説

内容紹介

真の問題とは?年金、ロスジェネ、企業の不祥事など、この国の重大事を取り上げ、処方箋を示す。気鋭の経済学者による明快な時代診断。

目次

第1章 資本の論理を問う(「若者二極化」の弊害―意欲を再生する政策を
「資本の論理」を問う―法制度の整備が急務 ほか)
第2章 リスクと不安(M&Aの背後に景気回復―ビジョン明確化、奏功
少子化社会の虚実を問う―大国幻想との決別を ほか)
第3章 社会の中のグレーゾーン(「格差」批判と既得権の維持―論争の吟味が課題
政府の大きさを考える―国家像の議論が必要 ほか)
第4章 格差社会の行方(「美しい国」を支える経済学―家計も知識武装を
「平時」こそセーフティネットの構築を―相次ぐ改革の提起 ほか)

著作者プロフィール

大竹文雄

( おおたけ・ふみお )

1961年生まれ。83年、京都大学経済学部卒業。85年、大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。大阪府立大学講師等を経て、現在、大阪大学社会経済研究所教授。大阪大学博士(経済学)。労働経済学を専攻。著書に『日本の不平等』(日本経済新聞社、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞、エコノミスト賞受賞)、『経済学的思考のセンス』(中公新書)、『労働経済学入門』(日経文庫)、『応用経済学への誘い』(編著、日本評論社)などがある。2006年に日本経済学会・石川賞を受賞。

この本への感想

近年日本の大きな問題となっている格差論の多くは感情に支配され、客観性に乏しいものが多い。大竹教授の分析は実態を鋭く指摘している点に共感を覚える。大企業の正社員と官公庁労働者が大半を占める連合の組合員が勝ち組として既得権の受益者となって非正社員を搾取する側に在る事、また格差解消のため福祉を削っても教育にお金をかけるべき等、まさに「目から鱗」であった。

老サラリーマン

さん
update: 2008/08/28

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