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単行本

テキヤと社会主義

——1920年代の寅さんたち

底辺に生きた者たちの 生々しい闘いの記録

デモクラシーから関東大震災の時代、反軍・廃娼を主張したテキヤ、大杉栄虐殺報復に命を懸ける一群に身を投じた男。歴史の闇に埋もれた者たちの姿を追った。

定価

2,200

(10%税込)
ISBN

978-4-480-86436-9

Cコード

0036

整理番号

2015/02/25

判型

四六判

ページ数

208

解説

内容紹介

縁日や祭りを追って、旅から旅へ。行く先々で反軍・反戦を訴え、娼妓の解放を唱えたテキヤたち。厳しい弾圧にさらされながらも、ときに特高警察を煙に巻き、また遊郭の用心棒と激しく衝突し、血みどろの活動を繰り広げた。何が彼らを駆り立てたのか?底辺に生きた者たちの生々しい戦いの軌跡を探り出す。1920年代の無名の寅さんたちの義理と人情と相互扶助のこころが、格差と貧困が進行する現在を逆照射する!

目次

第1部 テキヤの社会主義運動(香具師社会の深層
和田信義と添田知道
運動と弾圧
てきやの廃娼運動と演歌師
関東大震災と露店ラッシュ
てきや社会の再編)
第2部 アナキスト香具師とギロチン社(高嶋三治の実像
大杉栄虐殺とギロチン社
東海の顔役)
エピローグ(てきや社会の特殊性
戦後のてきや社会
てきや社会の行方)

著作者プロフィール

猪野健治

( いの・けんじ )

1933年滋賀県生まれ。新聞・雑誌の記者・編集者などを経て、フリージャーナリストとして活躍中。その間、日本ジャーナリスト専門学校専任講師・評議員を務め後進の育成にもあたった。やくざ、右翼、総会屋などをテーマにした分野においては先駆者的な存在であるとともに、いまも第一線で取材・執筆をつづけている。主な著書に『やくざと日本人』『三代目山口組』『やくざ外伝 柳川組二代目』『侠客の条件』『日本の右翼』(以上、ちくま文庫)、『山口組永続進化論』(だいわ文庫)などがある。

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