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定価

6,930

(10%税込)
ISBN

978-4-480-86737-7

Cコード

0010

整理番号

2022/01/11

判型

A5判

ページ数

696

解説

内容紹介

1971年に刊行された『正義論』で、正義にかなう秩序ある社会の実現にむけ、社会契約説を現代的に再構成しつつ〈公正としての正義〉という独自の構想を打ち立たロールズ。その理論は、社会倫理学への関心を世界的に再燃させ、「正義」という主題を現代哲学の中心的テーマに押し上げたが、他方で、多くの批判にもされされた。本書は『正義論』への批判を受けたロールズが、自身の考えを刷新し、体系化した、もうひとつの主著である。自由で平等な市民からなる安定的で正義にかなった社会は、宗教や道徳に関する両立不可能な世界観によって深刻な分裂をきたした場合にもなお、安定したまとまりを保てるものだろうか――。こうしたきわめて今日的な難問に答えるべく、ロールズが導き出した正義の政治的構想とは? 国境や分野を超えて圧倒的な影響力をほこる20世紀の古典、待望の新訳!

目次

第1部 政治的リベラリズム―基本的要素(基底的諸理念
市民の能力とその代表・再現
政治的構成主義)
第2部 政治的リベラリズム―三つの主要理念(重なり合うコンセンサスの理念
正の優先権と善の諸理念
公共的理性の理念)
第3部 制度的枠組み(主題としての基礎構造
基本的諸自由とそれらの優先権
ハーバーマスへの返答)
第4部 公共的理性の理念・再考(「公共的理性の理念・再考」への導入
公共的理性の理念・再考(1997))

著作者プロフィール

ジョン・ロールズ

( ジョンロールズ )

ジョン・ロールズ (John Rawls) 1921-2002年。アメリカの倫理学者。元ハーヴァード大学教授。1950年プリンストン大学にて「倫理の知の諸根拠に関する研究」で博士号取得。コーネル大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)を経て、1962年ハーヴァード大学哲学部教授に就任、哲学科主任を経て、1991年より名誉教授。ほかの著書に『正義論』(改訂版、川本隆史・福間聡・神島裕子訳、紀伊國屋書店、2010年)、『万民の法』(中山竜一訳、岩波書店、2006年)、『公正としての正義 再説』(エリン・ケリー編、田中成明ほか訳、岩波現代文庫、2020年)、『ロールズ政治哲学史講義』(Ⅰ・Ⅱ、サミュエル・フリーマン編、齋藤純一ほか訳、2020年)などがある。

神島裕子

( かみしま・ゆうこ )

神島裕子(かみしま・ゆうこ) 1971年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程(国際社会科学専攻)修了。博士(学術)。立命館大学総合心理学部教授。専攻は政治哲学、国際倫理学。著書に『正義とは何か――現代政治哲学の6つの視点』(中公新書、2018年)など。

福間聡

( ふくま・さとし)

福間聡(ふくま・さとし) 1973年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程(哲学専攻)修了。博士(文学)。高崎経済大学地域政策学部教授。専攻は社会哲学。著書に『ロールズのカント的構成主義――理由の倫理学』(勁草書房、2007年、第55回日本倫理学会和辻賞受賞)など。

川本隆史

( かわもと・たかし)

川本隆史(かわもと・たかし) 1951年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(倫理学専攻)修了。博士 (文学)。東京大学名誉教授、国際基督教大学教養学部特任教授。著書に『現代倫理学の冒険』(創文社、1995年)、『ロールズ:正義の原理』(講談社、1997年)など。

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