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定価

3,080

(10%税込)
ISBN

978-4-480-87317-0

Cコード

0074

整理番号

2005/06/22

判型

A5判

ページ数

288

解説

内容紹介

小津安二郎、溝口健二、黒沢明との比較においてではなく、世界的な視線のもとに、寡黙な表情の向こうに拡がる豊かな作品世界を多角的に論じる力作論考、身近に仕事をともにしたスタッフ、キャストのインタヴュー、成瀬に親愛を感じてきた映画監督たちのエッセイを収録する。

目次

二〇〇五年の成瀬巳喜男―序にかえて(蓮実重彦)
視線と空間の劇―成瀬巳喜男の戦中について(山根貞男)
寡黙なるものの雄弁―戦後の成瀬巳喜男(蓮実重彦)
成瀬について(ジャン・ドゥーシェ)
成瀬巳喜男におけるさまざまな移動―日本を縦断して(ベルナール・エイゼンシッツ)
シネマの中にいる他人―最後から三番目の成瀬巳喜男(藤井仁子)
紗が降りる―成瀬巳喜男の中心(常石史子)
ニューヨークのキミコ(大久保清朗)
…成瀬さんは、とても剽軽な方だなと思いました(岡田茉莉子)
成瀬さんの本領は、一歩歩いて振り返る、独特の振り返りのポジションですね(玉井正夫)〔ほか〕

著作者プロフィール

蓮實重彦

( はすみ・しげひこ )

1936年東京生まれ。60年東京大学仏文学科卒業。同大学大学院人文研究科仏文学専攻修了。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養学部教授(表象文化論)、東京大学総長を歴任。東京大学名誉教授。仏文学にとどまらず、映画、現代思想、日本文学など多方面で精力的な評論活動を展開し続けている。著書に『表層批評宣言』『凡庸な芸術家の肖像』『映画の神話学』『シネマの記憶装置』『映画はいかにして死ぬか』『映画 誘惑のエクリチュール』『監督 小津安二郎〔増補決定版〕』『齟齬の誘惑』『映像の詩学』『『ボヴァリー夫人』論』『伯爵夫人』ほか多数。

山根貞男

( やまね・さだお )

1939年生まれ。映画評論家。映画批評誌「シネマ69」創刊に参加。その後も映画批評、映画人への聞き書きなどを続ける。空前の大著『日本映画作品大事典』の編纂もつとめた。

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