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単行本

石の花 

——林芙美子の真実

定価

2,420

(10%税込)
ISBN

978-4-480-88526-5

Cコード

0095

整理番号

2008/04/24

判型

四六判

ページ数

368

解説

内容紹介

明るさとはうらはらの自殺願望と孤独感。強烈な個性がもたらす毀誉褒貶。綿密な取材を重ねて探る、真正直で一途で可愛らしい、新たな芙美子の姿。

目次

芙美子との出会い
『放浪記』
パリへ
パリの恋人
『面影』の人
金魚の芙美子
天上の愛・地上の愛
いざ東京へ
島の男
二人の男
美しい町
古い鏡台の前で
父との再会
ダゲール街の下駄の音
樺太ゆき
女ごころ
『黄鶴』
リュックサックをしょって
新しい男性
新体制と女たち
十二月八日
『フローベルの恋』
南の島
南方の恋人
歌集『従軍』
ジャカルタの夢
信州角間温泉の花
『夢一夜』
女復員兵のこれから
『晩菊』と『水仙』
『浮雲』は流れる
屋久島

この本への感想

ロマンチックな芙美子像。
生活実感を重視した庶民派と思われていた林芙美子は恋を恋するロマンチックな女性だったと喝破する斬新な一冊でした。

西田為三

さん
update: 2008/08/25
この本は、私の林芙美子への勉強不足を恥じるには充分過ぎる内容でした。
「この敏捷なメスの小型犬がとてつもないマグマのような文学魂を持っている」

という太田さんの、褒め言葉のようにも思えるこの林芙美子評が、私にはとりわけ心地よく響くのです。愛情と弁護の表現かもしれないと思うようになりました。
林芙美子が戦争協力者のイメージに仕立てあげられてしまったことに対して、丹念に調べ上げた結果に基づき「濡れ衣」であると、力強く断言して、そして戦争に反対する筆者の姿に、同年代のものとして熱いエールを送りたいです。
何故「石の花」という題名になったのかなと、疑問を解決しようと思いながら想像を膨らませつつ読み進むことも、とても楽しいことでした。
すばらしい本だと思いました。
今後もご活躍していただいて、日本の文学の将来を切り開いていただきたい心より念じています。

大島清史

さん
update: 2008/07/02

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