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ちくま文庫

紅一点論

——アニメ・特撮・伝記のヒロイン像

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03666-7

Cコード

0195

整理番号

-13-2

2001/09/10

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

「男の中に女がひとり」は、テレビやアニメで非常に見慣れた光景である。その数少ない座を射止めた「紅一点」のヒロイン像とは。「魔法少女は父親にとっての理想の娘である」「(紅一点の)紅の戦士は“職場の花”である」「結婚しないセクシーな大人の女は悪の女王である」など見事なフレ?ズでメディアにあふれる紅一点のヒロインとそれを取り巻く世界を看破する評論。

目次

紅一点の国(アニメの国
魔法少女と紅の戦士
伝記の国 ほか)
紅の勇者(少女戦士への道―『リボンの騎士』『ハニー』『セーラームーン』
組織の力学―『ヤマト』『ガンダム』『エヴァンゲリオン』
救国の少女―『コナン』『ナウシカ』『もののけ姫』 ほか)
紅の偉人(天使の虚偽―フローレンス・ナイチンゲール
科学者の恋―マリー・スクロドフスカ・キュリー
異能の人―ヘレン・ケラー ほか)

著作者プロフィール

斎藤美奈子

( さいとう・みなこ )

1956年新潟生まれ。文芸評論家。94年、『妊娠小説』(筑摩書房/ちくま文庫)でデビュー。文芸評論、社会評論、書評などを幅広く執筆。2002年、『文章読本さん江』(筑摩書房/ちくま文庫)で第1回小林秀雄賞受賞。他の著書に『読者は躍る』『モダンガール論』『文学的商品学』『誤読日記』『それってどうなの主義』(以上、文春文庫)、『紅一点論』『趣味は読書。』(ちくま文庫)、『物は言いよう』(平凡社)、『冠婚葬祭のひみつ』(岩波新書)、『たまには、時事ネタ』『ふたたび、時事ネタ』(中央公論新社)、『月夜にランタン』 (筑摩書房)など。

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