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ちくま新書

風俗嬢のその後

どうしたら、脱がずに生きていけるのか。

性風俗で働かざるを得なかった原因をインタビューをもとに分析し、誰もが自分の名前で働き、経済的・精神的に自立できる社会を実現するための方策を示す。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07675-5

Cコード

0236

整理番号

0

2025/03/06

判型

新書判

ページ数

320

解説

内容紹介

どうしたら、脱がずに生きていけるのか。
性風俗で働くことには、昼の世界よりも圧倒的に高額な報酬を手にすることができる可能性がある反面、ストーカー被害や性感染症、社会的な信用といった面での大きなリスクが伴う。彼女たちはなぜ性風俗産業で働きはじめ、どのようにして卒業したのか。実際の体験談から脱がずに生きる方法を模索する。

目次

はじめに

第一章 自分を傷つけずに働ける場所
1 自分の名前で呼ばれて仕事をして、やりがいを感じたかった
2 昔の栄光ばかりが頭の中にあって、売れるための努力ができなかった
3 身体を提供しないと、人とつながれない
4 「人の役に立っている」という感覚を得られる、とても貴重な場所
5 自分の名前で働くために
コラム1 最も忌み嫌われ、最も頼りにされている男たち

第二章 時計と窓のない世界
1 風俗は自分にとっての「原点」です
2 苦しむ必要のない苦しみを味わっていた
3 風俗嬢は医者に向いているかもしれません
4 女性として生きていくために、風俗で働くことを利用しました
5 誰かのためではなく、自分のために生きる
コラム2 「忘れられる権利」と「忘れたくない経験」

第三章 私を支えてくれる人
1 好きになれる何かを見つけたい
2 セカンドキャリアを実現した人は、情報や言葉を残さない
3 自分自身が成長できた場所でした
4 自己肯定感の低さは、パパ活や風俗では回復しない
5 必要なのは、パートナーとの対等な関係
コラム3 不安になっていないと不安!  

第四章 誰もが「脱がずに生きる」ことのできる社会とは
1 あえて違う世界で生きていくしかない環境に自分を追い込んだ
2 「性風俗とは何か」という問いに答える
3 境界線と向き合って生きる

おわりに

著作者プロフィール

坂爪真吾

( さかつめ・しんご )

坂爪 真吾(さかつめ・しんご):1981年新潟市生まれ。東京大学文学部卒。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。新しい「性の公共」を作る、という理念の下、重度身体障がい者に対する射精介助サービス、風俗店で働く女性の無料生活・法律相談事業「風テラス」など、社会的な切り口で現代の性問題の解決に取り組んでいる。著書に『性風俗のいびつな現場』『男子の貞操』(ちくま新書)『はじめての不倫学』(光文社新書)『見えない買春の現場』(ベスト新書)『セックスと障害者』(イースト新書)他多数。

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