小島渉
( こじま・わたる )小島 渉(こじま・わたる):1985年生まれ。2013年に東京大学大学院農学生命科学研究科で博士(農学)を取得。その後、日本学術振興会特別研究員を経て、現在、山口大学理学部講師。著書に『カブトムシの謎をとく』(ちくまプリマー新書)、『わたしのカブトムシ研究』(さえら書房)、『不思議だらけカブトムシ図鑑』(彩図社)がある。
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「研究」こそ、
自然を楽しみつくすための方法だ!
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自然との付き合い方にはいろいろあるが、最も豊かで最も刺激的なのは自然を研究対象にすることだ! 「勉強」と「研究」の違い、データの見方、ものの見方を変える知識、成果の公表の仕方など、「初心者」から「プロの研究者」まで、すべてに共通する自然研究の基礎と極意をこの一冊で伝授する。
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自然観察の素晴らしいところは、いつでも、どこでもできてしまうことです。もちろん郊外のほうが多くの生き物が見られるのは確かですが、都会の中のちょっとした緑地も侮れません。私は長い間東京の中心近くに住んでいましたが、都会の公園で秋から春にかけてとても多くの野鳥が観察できることに驚きました。夏になるとカブトムシやタマムシなどの大型で子どもたちに人気のある昆虫もたくさん見つかります。ほとんどの人が、生き物なんて何もいないと感じるような場所でも、視点を変えて探せば多くの生き物が暮らしています。そして、生き物をよく観察していると、季節が進むにつれ、生き物の顔ぶれが移り変わることにも気づくでしょう。生き物の観察は人生を豊かにしてくれます。これほど手軽で奥の深い趣味はなかなかありません。
自然観察の楽しさはみなさんもよく知っていると思いますが、生き物を見ていて「不思議だな」とか「どうしてこうなっているんだろう」と感じたことはありませんか? もしそんな経験があれば、ぜひその疑問を自分の力で解き明かしてみませんか。(「はじめに」より)
はじめに 「いつでも」そして「どこでも」
第1章 身近な自然から始まる研究
第2章 自分だけの研究テーマの探し方
第3章 数字からデータを読み解く
第4章 観察を発見に変える考え方
第5章 仮説と検証
第6章 終わりのない探究のサイクル