矢川澄子
( やがわ・すみこ )(1930-2002)東京生まれ。作家・詩人・翻訳家。東京女子大学英文科を卒業後、学習院大学独文科在学中に同人誌『未定』に参加。59年、仏文学者で作家の澁澤龍彦と結婚し、仕事の協力者として活躍するが68年には離婚。以後も、文学活動に従事。小説に『架空の庭』『失われた庭』、詩集に『ことばの国のアリス』、エッセイに『わたしのメルヘン散歩』、翻訳に『不思議の国のアリス』『ほんものの魔法使』など多数。
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亡くなってから18年が過ぎた今でも失せない矢川澄子の輝き、そこにいくつかの角度から光を当てて、矢川澄子ファンだけではなく、彼女を知らない世代も楽しめる「矢川澄子地図」のようなアンソロジー。
『風通しよいように…』『反少女の灰皿』『いづくへか』『おにいちゃん』『父の娘たち』『静かな終末』などを底本として、私生活の周辺、生まれた家のこと、幼い頃のこと、読書遍歴、澁澤龍彦との結婚生活、東京を離れてからの暮らし、森茉莉さんのことなどを編む。
第1章 あの頃
第2章 存在の世界地図
第3章 高原の一隅から
第4章 不滅の少女
第5章 卯歳の娘たち
第6章 兎穴の彼方に
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