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ちくま新書

たたかう植物

——仁義なき生存戦略

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06840-8

Cコード

0245

整理番号

1137

2015/08/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

じっと動かない植物の世界。しかしそこにあるのは穏やかな癒しなどではない!植物が生きる世界は、「まわりはすべてが敵」という苛酷なバトル・フィールドなのだ。植物同士の戦いや、捕食者との戦いはもちろん、病原菌等とのミクロ・レベルでの攻防戦も含めて、動けないぶん、植物はあらゆる環境要素と戦う必要がある。そして、そこから進んで、様々な生存戦略も発生・発展していく。多くの具体例を引きながら、熾烈な世界で生き抜く技術を、分かりやすく楽しく語る。

目次

第1ラウンド 植物vs.植物(厳しい競争社会
もっと光を ほか)
第2ラウンド 植物vs.環境(戦うのも大変だ
戦わない戦略 ほか)
第3ラウンド 植物vs.病原菌(健康グッズの立役者
体にいい植物成分 ほか)
第4ラウンド 植物vs.昆虫(毒殺の歴史
植物の化学兵器 ほか)
第5ラウンド 植物vs.動物(巨大な敵の登場
恐竜の食害を防ぐ ほか)
第6ラウンド 植物vs.人間(果実を食べる哺乳動物
人類の誕生 ほか)

著作者プロフィール

稲垣栄洋

( いながき・ひでひろ )

稲垣 栄洋(いながき・ひでひろ):1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わるかたわら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている。『植物はなぜ動かないのか』『雑草はなぜそこに生えているのか』『はずれものが進化を作る』(以上ちくまプリマー新書)『身近な雑草の愉快な生きかた』『身近な野菜のなるほど観察記』『身近な虫たちの華麗な生きかた』(以上ちくま文庫)他著書多数。

この本への感想

ここ数年読んだ本の中で、一番面白かったです。


さまざまな戦略を駆使して種を残し、分布域を広げようとする植物の知恵には驚きの連続でした。また、植物の本なのに哲学的な匂いを感じました。そして、それが良かった。

たかが植物、されど植物。
今後は道端の雑草を見る目が変わりそうな気がします。

小林うーすけ

さん
update: 2016/05/25

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