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内容紹介
現実に内在し、ときに露呈する強度の現実としての超現実―シュルレアリスム。20世紀はじめに登場したこの思想と運動について、ブルトンやエルンストを中心に語り、さらに「メルヘン」「ユートピア」へと自在に視野をひろげてゆく傑作講義。文学・芸術・文化を縦横にへめぐり、迷路・楽園・夜・無秩序・非合理性などをふたたび称揚するとともに、擬似ユートピア的な現代の日本を痛烈に批判する。いま、“幻想を超えて生きるには”。
目次
1 シュルレアリスムとは何か
シュルレアリスムという言葉/「超現実」とは何か/ワンダーランドと超現実、そして町/「自動記述」のはじまり/書くスピードの実験/「だれか」が出現する/危険なオブジェの世界へ/連続性の観点/シュルレアリスムと美術/コラージュとは何か/デペイズマン、瀧口修造と澁澤龍彦/シュルレアリスムのその後、今後
2 メルヘンとは何か
メルヘンと童話とのちがい/おとぎばなしの発生/「眠れる森の美女」の例/神話・伝説・寓話とおとぎばなし/「昔々あるところに……」/森という大切なモティーフ/「妖精」とは何か/自我のない物語/「ファンタスティック」の誘い/フェアリーランドをめぐって/シュルレアリスムと妖精世界
3 ユートピアとは何か
反ユートピアの立場から/トーマス・モアと大航海者/ユートピアさまざま/「理想国」とはどんなところか/ユートピアに「個性」はない/都市の照明について/自由の幻想について/時計、結晶、蜜蜂の巣/「理想都市」対「迷路」/マニエリスムとアトランティス神話/サドとフーリエの登場/シュルレアリスムの旅
あとがき
解説にかえて
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