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ちくま文庫

一本の茎の上に

人間の顔は一本の茎の上に 咲出た一瞬の花である

「人間の顔は一本の茎の上に咲き出た一瞬の花である」表題作をはじめ、敬愛する山之口貘等について綴った香気漂うエッセイ集。 【解説: 金裕鴻 】

定価

660

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42614-7

Cコード

0195

整理番号

-32-3

2009/07/08

判型

文庫判

ページ数

208

解説

内容紹介

鴎外の文章に沈着・冷静・簡潔と香気を感じ「すぐれた散文とはこういうものか」と感動した著者が後年綴った散文には、まさに香気がただよっている。日本人のよってきたる源、遙か古代に想いをはせた表題作をはじめ、敬愛する山之口貘、吉野弘、山本安英、木下順二等について綴った選りすぐりのエッセイ集。

目次

一本の茎の上に
内海
涼しさや
もう一つの勧進帳
歌物語
女へのまなざし
平熱の詩
祝婚歌
尹東柱について
晩学の泥棒〔ほか〕

著作者プロフィール

茨木のり子

( いばらぎ・のりこ )

(1926~2006)大阪に生まれる。詩人。1953年、詩学研究会に投稿していた川崎洋と詩誌「櫂」を創刊。詩集に『見えない配達夫』『鎮魂歌』『自分の感受性くらい』『寸志』『倚りかからず』、エッセイ集に『詩のこころを読む』『一本の茎の上に』などがある。

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