loading...

ちくまプリマー新書

ナマケモノは、なぜ怠けるのか?

——生き物の個性と進化のふしぎ

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68450-9

Cコード

0245

整理番号

425

2023/05/09

判型

新書判

ページ数

176

解説

内容紹介

図鑑でも動植物園などでも、主役になれず、いまひとつ人気のない、つまらない数々の生き物たちを取り上げつつ、しかし同時にその生き物たちの知られざる「冴えた」生存戦略を紹介する。この生存戦略は、個性ともいえる。生き物は自分の個性にあった場所を選んで生きている。個性には優劣はないが、「得意な場所で勝負する」のは重要なことだ。もし能力が十分に発揮できないとしたら、それは努力が足りないというよりは、場所の選び方に問題がありそうだ。これは人間についてもいえることかもしれない。
よそから見たら、たわいもなく、つまらないかもしれない。しかしその個性は、世界中をみわたしても唯一のものだ。そのことに価値がある。だから、そのままでいい。生き物の生存戦略をめぐる科学読み物であり、若い人たちへ著者から送るエールの本ともなる。

目次

第1章 「もっともない」生き物
第2章 「にぶい」生き物
第3章 「ぱっとしない」生き物
第4章 「こまった」生き物
第5章 やっぱり、そのままでいいんだよ
第6章 あなたもそのままでいいんだよ

著作者プロフィール

稲垣栄洋

( いながき・ひでひろ )

稲垣 栄洋(いながき・ひでひろ):1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わるかたわら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている。『植物はなぜ動かないのか』『雑草はなぜそこに生えているのか』『はずれものが進化を作る』(以上ちくまプリマー新書)『身近な雑草の愉快な生きかた』『身近な野菜のなるほど観察記』『身近な虫たちの華麗な生きかた』(以上ちくま文庫)他著書多数。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくまプリマー新書」でいま人気の本

いま話題の本