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ちくま文庫

身近な雑草の愉快な生きかた

逆境を生き抜く 知恵がここにある。

名もなき草たちの暮らしぶりと生き残り戦術を愛情とユーモアに満ちた視線で観察、紹介した植物エッセイ。繊細なイラストも魅力。 【解説: 宮田珠己 】

定価

770

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42819-6

Cコード

0145

整理番号

-71-1

2011/04/06

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

「名もなき草」の姿を愛情とユーモアに満ちた視線で観察した植物エッセイ。本来か弱い生き物であるはずの雑草は、さまざまな工夫により逆境をプラスに転換して、したたかに生きのびてきた。彼らの個性的な暮らしぶりを知れば知るほど、その人間くさい仕振りに驚愕し、共感する。全50種の雑草に付けられた繊細なペン画イラストも魅力。

目次

スミレ―野に咲く花のシティライフ
オオイヌノフグリ―キリストの奇跡が結実した後は?
ハコベ―七草ハコベの七つの秘密
ホトケノザ―口から生まれた世渡り上手
スズメノテッポウ―異能集団は逆境に強い
カラスノエンドウ―ビジネスライクが引き起こしたしっぺ返し
スギナ―地獄の底からよみがえった雑草
ナズナ―だらだらと生き残れ
タンポポ―ついに勃発したしたクローン戦争
ハルシオン―移住者の数奇な運命〔ほか〕

著作者プロフィール

稲垣栄洋

( いながき・ひでひろ )

稲垣 栄洋(いながき・ひでひろ):1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わるかたわら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている。『植物はなぜ動かないのか』『雑草はなぜそこに生えているのか』『はずれものが進化を作る』(以上ちくまプリマー新書)『身近な雑草の愉快な生きかた』『身近な野菜のなるほど観察記』『身近な虫たちの華麗な生きかた』(以上ちくま文庫)他著書多数。

この本への感想

著者の幅広く深い知識、そして何より植物に対する深い愛情がいっぱいの名著です。
工夫されたタイトル、そしてドラマティックな展開! 面白くて、驚かされて、何度も読み返しました。そのたびに発見があります。

本書を読んで、雑草に対する見方が変わり、親しみを感じるようになりました。新たな視点を教えてくださった著者に感服、そして感謝です。
退職後、畑仕事を少し始めましたが、雑草はやはり手ごわい敵。でも、最近では、「ここは○○の畝だから、ごめんね」と言いながら抜いています。

よいしょ

さん
update: 2022/05/27
とても面白かったです‼︎


雑草を見つけたらその雑草の戦いぶりを想像してしまいついジーンときてしまいます。

三城

さん
update: 2017/04/16

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