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ちくま学芸文庫

ゴダール革命〔増補決定版〕

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51159-1

Cコード

0174

整理番号

-1-10

2023/02/09

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

映画が時空を超えて炸裂する時限爆弾であることは、F・W・ムルナウや溝口健二の作品によって力強く例証される。では、ゴダールはどうか。『勝手にしやがれ』が仮にそうだとしても、それは先行者たちの作品と同一の意味でそうなのか。観る者に与える「驚き」において差異があるのではないか。たちまちのうちに問いが生まれる。意識的に自作を時限爆弾化しようとしたゴダールは、そのことに華々しく失敗する。以降繰り返される「失敗の成功」は結果的に彼を寒々とした光景の中に追いやったが、その孤独は何を語るのか――。『ゴダール・ソシアリスム』『さらば、愛の言葉よ』『イメージの本』についての文章を加え、著者によるゴダール論集の決定版とする。

目次

プロローグ 時限装置としてのゴダール
1 映画作家は映画を撮る(破局的スローモーション)
2 映画作家は映画から遠く離れる(「白痴」の帰還)
3 映画作家は決算の身振りを演じる(ゴダールの「孤独」)
4 映画作家は世紀のはざまを生きる(そして、誰もいなくなってしまった、のだろうか…―『新ドイツ零年』
喪中のゴダール―『JLG/自画像』 ほか)
5 映画作家の仕事をたどる(『勝手にしやがれ』
『はなればなれに』 ほか)
エピローグ ゴダール革命に向けて
付録 特別インタヴュー・追悼文

著作者プロフィール

蓮實重彦

( はすみ・しげひこ )

1936年東京生まれ。60年東京大学仏文学科卒業。同大学大学院人文研究科仏文学専攻修了。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養学部教授(表象文化論)、東京大学総長を歴任。東京大学名誉教授。仏文学にとどまらず、映画、現代思想、日本文学など多方面で精力的な評論活動を展開し続けている。著書に『表層批評宣言』『凡庸な芸術家の肖像』『映画の神話学』『シネマの記憶装置』『映画はいかにして死ぬか』『映画 誘惑のエクリチュール』『監督 小津安二郎〔増補決定版〕』『齟齬の誘惑』『映像の詩学』『『ボヴァリー夫人』論』『伯爵夫人』ほか多数。

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